大手の有名予備校の国公立医学部コースの受験生の中で、実際に国公立大学の医学部に合格できる受験生は、どのぐらいいると思いますか。だいたい多く見積もっても、全体の１５パーセントです。そしてその合格した受験生のほとんどが、最初から授業料全額または一部免除の特待生です。無事国公立の医学部に入学できた受験生は、予備校に入る前から、もともと優秀な生徒だったというわけです。これは、国公立の医学部に限らず、 偏差値の高い大学に合格する優秀な生徒全体に言えることです。そういう生徒は、授業料免除または減額の特待生として、予備校に入学させています。

このことを知ら ずして、予備校の授業だけで、志望の大学に合格できると思っていると、とんでもない失敗をします。年上の兄弟が浪人して大学受験したとか、いい先輩いて、 真剣にアドバイスをしてくれたりとかでない限り、予備校の授業を受けているだけでは、実力がつかないということに、なかなか気づきません。夏ごろになってから多くの受験生がそのことに気づきます。それも生徒全員がはっきり認識するわけではありません。夏ごろになって、このままでは来年も失敗すると、あわてるのです。そして自分で参考書や問題集を買ってきて自習し始めます。
初夏だとまだ長期の夏休みがあるので、まだなんとか間にあいます。気持ちにもゆとりがあります。しかし気づくのが８月も終わりごろだと、かなり厳しいです。物理的時間というよりも精神面でのプレッシャーが大きくなるからです。夏が終わるとあせりだすのです。

では、浪人するにはどんな予備校を選べばいいか、どのように予備校を利用すればいいか、これからこのブログで２回にわたって、ずばり解説していきます。